- 場所 庁舎北別館 1階会議室
- 時間 14時30分~17時
第176回 鹿背山城の整備
鹿背山城何でも城う(知ろう)会
- 場所時間 西念寺 9時~15時頃
- 服 装 作業する服装 弁当水筒持参
— posted by kanri at 07:52 am
第45回 『木津乗合船を読む会』
- 講 師 石川 真弘 先生(大阪樟蔭女子大学名誉教授)
- 場所等 山城郷土資料館3階 13時30分~16時30分
- 参加費 200円
- 問合先 山城郷土資料館 ℡86-5199
— posted by kanri at 07:51 am
鹿背山城跡 第5次発掘調査 現地説明会
2013/3/15
こんにちは。会員Kです。
前回の記事でお知らせした通り、3月9日(土)に木津川市教育委員会さんによる鹿背山城跡第5次発掘調査の現地説明会が行われ、参加させて頂きましたので、今回はその発掘調査の簡単な内容と現地説明会の様子をご紹介します。
鹿背山城跡では平成20年から1年に一度、連続して発掘調査が行われており、平成24年度が5年目となるため“第5次”ということになります。
第5次調査の主な調査地は、鹿背山城内の南東の峰上にある曲輪Ⅲ‐1の北側にある堀切と、南側の一段低い曲輪(曲輪Ⅲ‐2)でした。
曲輪Ⅲ‐1では昨年度に調査(鹿背山城跡第4次調査)が行われており、その際には曲輪の平坦面一杯に十字状のトレンチ(発掘調査のために地面を掘り下げる部分)を設けて調査が行われ、この曲輪のある峰が本来の地形から大きく造成されていることが確認されています。
今回の調査地は、曲輪Ⅲ‐1の斜面を下った昨年度調査地の延長線上に設けられており、昨年度の調査と併せて考えることで、曲輪Ⅲ‐1とその周辺がどのように造成されているのかを、より明瞭に理解できたように感じました。
それでは、調査地と説明会の様子をご紹介したいと思います。が、文章だけでお伝えするのは私の様な素人には困難なため、写真を使ってご紹介します。曲輪Ⅲ‐1北直下にある堀切の調査地(501tr)。写真の奥が曲輪Ⅲの切岸(人工的に急角度にした斜面)。近づかないと底が見えないほど深く鋭く、底が狭まった薬研状の堀切です。底と北側尾根上の比高は約4.6mあるそうです。











今回の現地説明会は天候に恵まれ、少し山を登ると汗ばむような陽気の中で行われたこともあってか60人以上の方が参加されました。昨年は雨で中止になりましたが、一昨年を上回る参加者数だったそうです。
過去の調査報告書や現地説明会資料にも記されている通り、平成20年度からの鹿背山城跡発掘調査は5ヵ年計画でした。しかし、帰りに城麓の西念寺に設置された受付で伺ったところ、大変うれしいことに、来年度に第6次の調査が予定されているそうです。具体的な調査地などは調査委員会を通して決められることになるのでしょうが、今後どのような新しい発見があるのか、今から楽しみです。
今回の現地説明会にお越しになれなかった方にも、次の機会には是非、普段は堆積した土に埋もれて観ることのできない、「鹿背山城の真の姿」をご覧いただければと思います。
参考文献
・鹿背山城跡第5次発掘調査 現地説明会資料
(平成24年度 木津川市埋蔵文化財資料 No.2)/木津川市教育委員会
・鹿背山城跡第4次発掘調査 現地説明会資料
(平成23年度 木津川市埋蔵文化財資料 No.2)/木津川市教育委員会
— posted by 小大豆 at 02:54 pm
「鹿背山城なんでも知ろう講座」第3回 鹿背山城跡整備活動
2013/3/7
おはようございます。会員Kです。
3月最初の週末も過ぎて、ようやく春を感じられる日々が続いています。
奈良の東大寺では修ニ会が始まりました。
そんな中、まだ寒さの残る3月3日(日)、『鹿背山城何でも知ろう講座』の第3日目を実施し、『木津の文化財と緑を守る会』が行っている鹿背山城跡の整備活動に講座参加者の方々にも加わって頂きました。
連続参加を必須としていた第1日目の講演会や第2日目の城跡見学会とは違い、希望者のみの参加としていたためどれだけの方がご参加下さるのかと心配していましたが、会員以外の方が11名ご参加下さり、会員と合わせて24名という普段では考えられない大人数での整備活動が行えました。
(会員・非会員の別は本講座申し込み時点を基準に数えています。なお、本講座期間中に3名の参加者が入会してくれました。)
午前9時半から城山麓の西念寺前で準備にとりかかり、10時頃から、まずは、今年度最後の事業として新設を予定している、城跡内の遺構やルートを示す看板の、材料を各設置箇所近くに運びました。数十箇所への設置は監督者や工具の数の都合で一気には行えないため、設置は後日になりますが、近日中には鹿背山城の曲輪や防御施設の配置が今まで以上に確認し易くなると思います。
城内各所へ看板材料を運んだ後、再び集合していよいよ作業を開始、会員のみで行った前週の整備活動と同様、過去に伐採・分解して積み上げ、そこに落ち葉が積もって目障りな状態になっていた丸太や木っ端の塊を解体して整理しました。
4人での作業だった前週とは比べ物にならず、まさしく人海戦術の様相で、曲輪上に見苦しく積み上がった塊が見る見る片付いていきました。
すでに新聞等で発表されている通り、今週末の3月9日(土)に今年度の発掘調査の現地説明会が予定されており、その際の見学ルートをなるべく整えておくために、今回の調査地が設定されている南東峰の曲輪Ⅲ周辺や、となりの曲輪Ⅱ、また曲輪Ⅱから曲輪Ⅲへの道筋を重点的に整備しました。
昼食を挟んで午後3時まで、普段慣れない大変な作業だったと思うのですが、終了後の反省会では多くの好評を頂き、守る会にとっても、整備が進んだこと以上に有意義な活動になったと感じました。
1月から計3日間に渡って行った『鹿背山城なんでも知ろう講座』は今回の整備活動で終了しましたが、今回の企画で、『鹿背山城』をまた少し世に知って貰うことが出来ましたし、守る会には新しい入会者がありました。
役員でもなんでもない立場から僭越ですが、今後とも『木津の文化財と緑を守る会』と『鹿背山城』を宜しくお願いいたしますと共に、ご参加、ご協力下さったたくさんの皆様に、心より御礼申し上げます。
有難うございました。
※木津川市による平成24年度の鹿背山城跡発掘調査現地説明会が3月9日(土)午後1時30分から実施されます。
軽登山が可能な体力と脚力がある方ならば、どなたでも参加できます。
集合場所などの詳細は、新聞発表や木津川市教育委員会文化財保護室(市役所代表電話)0774-72-0501などでご確認下さい。
城跡内は全て山道で、雨や湧き水でぬかるんだ場所もあります。靴や服装には十分ご注意下さい。








— posted by 小大豆 at 06:07 am
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