こんにちは。会員Kです。
平成26年度の『鹿背山城なんでも知ろう連続講座』がすべて終了し、最近は鹿背山城のろし実験の報告書の作成に取り掛かりました。
29日の役員会にはある程度の状態で持参したいと思っています。
2月22日(日)の鹿背山城見学会は中止になって残念でした。
案内役を仰せつかっておりましたので、この機会に過去の発掘調査成果を再確認し、15日には鹿背山城に籠もってコースや案内の内容を練ってみたのですが、残念ながら活かせませんでした。
来年度、機会があればまた色々と練ってみたいと思います。ところで、久しぶりに鹿背山城を一人で歩き回ってみて、城跡整備のことで幾つか思いついたことなどがありましたので、ここに書いておきます。
会長はじめ会員諸兄にご一考いただければと思います。
私自身が歩き回ってみて、鹿背山城跡の数々の防御施設の遺構を見学する上で、現状で特に残念に思った箇所が3ヶ所ありました。
一箇所目は、主郭Ⅰと曲輪Ⅱ-1の間を北に下る谷にある竪土塁です。
土塁の上から見ても、谷の下から見ても、かなり迫力のある土塁だと思うのですが、現状では土塁上も土塁の下(堀状部分)もシダ類が繁茂し、散策や遺構の観察を妨げています。
竹木に比べて伐採は容易だと思いますので、もう少しスッキリさせるのはいかがでしょうか。
二箇所目は、曲輪Ⅱ-10の平坦面です。
ここは会員諸兄も気になっておられると思うのですが、現状の鹿背山城跡の曲輪では珍しく笹薮に戻りつつある場所です。
まだ歩けないほどの藪にはなっていませんが、土塁や竪堀で囲まれた曲輪Ⅱ群を見学する際には散策ルートにもあたる場所です。
見通しをよくして、散策しやすくする必要があるように思います。
三箇所目は、主郭Ⅰの南西の空堀と土塁が複雑に入り組んだ一帯です。
(単純に『畝状空堀群』という表現が相応しいのかわかりませんので避けます。)
縄張図などを見ながら歩いても、竪堀どうし、あるいは竪堀と横堀との接続状況、土塁の接続状況が複雑なことがわかりますが、現状は竹や草木が視界を妨げ、例えば曲輪Ⅰ-3から見下ろした場合でも、その全容を把握することは困難です。
これだけ複雑で、鹿背山城でも最も工夫を凝らされた防御施設の一つと思える箇所を、視覚的に埋もれた状態にしておくのは惜しいように思います。
会議などの際にも適宜、提案したいと思います。
また、会員諸兄のご意見やそれぞれの整備のアイデアなどを拝聴する機会も頂ければ思います。
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