暖かく好天続きの今秋でしたが、前日の雨を境に一気に冬が近づいた様に感じた11月23日(火・祝)、鹿背山城なんでも知ろう連続講座の番外編として近畿の城探訪『中井均先生の案内と講演で大和郡山城を探訪』を実施しました。
当日は時折晴れ間もありましたが、強い風も吹く中、会員、非会員合わせて20名が参加。中井先生の要所をおさえたご案内・解説を頼りに現地を歩くことで、目と耳と足とを使って大和郡山城を学ぶことが出来ました。
近鉄郡山駅から三の丸緑地、頬当門・柳門桝形跡を経て鉄門跡へ。
久護門跡、毘沙門曲輪を経て、今年再建されたばかりの極楽橋を渡る。
本丸へ。正保図による解説。この辺りも天守台と共に整備されて間もない。
毘沙門曲輪で昼食後、内堀の外周を反時計回りに歩き、松蔭門跡、麒麟曲輪跡、西門跡を経て土橋から鰻堀を観る。城を台地から画する大堀切。
麒麟曲輪跡を戻り、南門跡を経て永慶寺へ。明治の廃城に際し城から移築したと伝わる門。
城内へ戻り、二の丸跡、五軒屋舗を経て桜門跡石垣を観た後、城下へ。「修羅と石」展示場などを観て、外堀(惣構堀)跡東辺に整備された外堀緑地を散策して終了しました。
鹿背山城跡の整備活動を行っている木津の文化財と緑を守る会では、会員が他の城を通して城郭や歴史の知識を高め、鹿背山城跡の整備をより良いものにすることを目的に、20年以上前から年1回、中井均先生のご講義とご案内で近畿各地の、主に鹿背山城跡と同様に織豊期よりも古い遺構を残すと考えられる大規模な山城を現地見学しています。
近年は木津(木津川市)から鉄道で無理なく日帰り出来る範囲に新たな候補地が少なくなったことや参加会員の高齢化に伴い、水口岡山城跡(甲賀市)、八幡山城跡(近江八幡市)、大坂城跡(大阪市)など、比較的新しい時代の比較的登りやすい城跡を訪ねることも多くなりました。
一昨年度と昨年度は虎御前山砦跡(滋賀県長浜市)を訪ねる計画でしたが、それぞれ天候不良と新型コロナウイルスの感染拡大で続けて中止となり、本来ならば今回こそは虎御前山砦跡を訪ねるべきところ、これも諸事情あって大和郡山城跡を訪ねることとなった次第です。それでも今回は天候にもウイルスにも阻まれることなく実施できたことは幸いでした。
ご参加下さった皆様、講師の中井均先生、運営に関わった会員諸兄、皆さま有難うございました。
来年は是非、万事好転して虎御前山砦を訪ねることができるよう願っています。
ホームページ管理人K
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