4月19日、山城郷土資料館で本会総会が開催されました。
25年度の事業報告・会計報告、26年度の事業計画案・予算案ともに承認されました。
事業計画は「鹿背山城何でも知ろう連続講座」を柱として、講演会・シンポジューム・狼煙実験など、ワクワクするような多彩な内容で計画されてます。この計画の成功のためにも多くの方の協力が必要で、少しでもお手伝いしてもらえる方は「鹿背山プロジェクトチーム」への参加してくださるよう呼びかけがありました。
また、130回を越えた『木津町史史料篇を読む集い』への参加者募集もありました。
総会の後、「前方後円墳から時代を読む」(奥村清一郎先生)の記念講演があり、京都府三大古墳(地元の椿井大塚山古墳と丹後の網野銚子山古墳・西殿塚古墳)をテーマにした内容で興味深く聞かせてもらいました。
『京都府三大古墳は、それぞれ地域を治めた王であるとともに、初期大和政権による瀬戸内海沿岸諸国を西方経略作戦や、これよりやや遅れる山陰道・北陸道諸国経略作戦に重要な役割を果たしたと推測される。』と結ばれてます。
奥村先生は、本会発足のきっかけとなった上津遺跡の発掘調査をされた方と紹介がありました。
記念講演後は、二階の企画展『笠置寺の涅槃図と南山城の仏画・大般若経』の説明案内を田中淳一郎先生から受けました。
笠置寺の巨大な涅槃図は圧巻です。時代によって動物の描写などの描かれ方かわるのが興味深いし、大津絵の絵師によって描かれた涅槃図はユニークです。
数年前に、榊原のお寺で猫が描かれた涅槃図を珍しい涅槃図として見せてもらったことを思い出しました。
大般若経は、時代とともに形態が巻物から折り畳み型に変わっていき、600巻もあることから読み方も転読という方法が行われてきたなど興味深いです。また、岡田恭仁神社所蔵のものがり、かつては神仏習合であったことを知ることができる資料でした。
この企画展は必見です。
記念講演は、一般の方の参加もありました。
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