こんにちは。守る会会員のKです。
一昨日(7月7日)は午後から『鹿背山城プロジェクトチーム』の会議があったため、午前中から木津へ来て炎天下の中で一人、木津の散策を楽しみました。
木津には古代から近現代まで様々な史跡が残されていて、歴史好きにとっては訪れる場所に事欠きませんが、私としては、もともと木津とは縁のなかった者が守る会に参加しているのですから、木津のことを少しでもよく知るために、特に史跡や景色にこだわらず木津全域を巡検するつもりで、度々に少しずつ散策を楽しんでいます。
今回は、JR木津駅から市坂の国境まで歩き、その後、州見台(くにみだい)の住宅地を歩いてみました。
平成18年に発行された国土地理院の二万五千分の一の地形図を見ながら歩いたのですが、すでに地図には載っていない道や住宅地や学校などがたくさん出来ていて、開発の目まぐるしさを感じます。
そんな道中で、州見台と梅見台の間を通る道路の下に、大仏鉄道時代のものであろうレンガ造りのトンネルの口が残されていることに気付き、また古墳だろうかと思った綺麗な形の小山が、ごく近年にできた公園の築山『州見山』であることを知りました。
中でも、意外なものにとても魅力を感じましたので写真でご紹介します。
ここは州見台4丁目にある公園なのですが、皆さんはこの漢字を読めますでしょうか?
モザイクをかけた部分の読み仮名がなければ、私には読めません。
答えは最後に書こうと思いますが、この『唐棣』というのは、日本に古くからある花の名前だそうです。
残念ながら、どの花なのかは不明なのだそうで、庭桜(にわざくら)のことだとか、庭梅(にわうめ)のことだとか様々な説があるそうです。
しかし、これは私の推測なのですが、この公園に使われているのは花の名前としてではなく、色の名前として使われているのではないかと思います。
なぜなら、すぐ近くの州見台5丁目にある公園の名前が『茜(あかね)公園』だから。
そうです。『茜』も日本に古くからある色の名前なんです。それも、『唐棣』と同じく赤系統の色です。
おそらく公園の名前をつける際に、日本に古くからある(赤系統の?)色の名前で統一したんじゃないでしょうか。
ごく最近できた公園のことなので、私の推測が正しいのかどうかは調べればすぐに分かるとは思うのですが、今は敢えて調べずに、これからの木津散策で公園に出くわしながら少しづつ答え合せをしたいと思います。
新しい住宅地の公園の名前を見に行くことが、木津散策の楽しみの一つに加わりました。
↓『唐棣』の読みの答え↓
※『唐棣』は「はねず」と読みます。他に『朱華』とも書くそうで、白っぽい紅色という感じの色です。万葉集の歌にも出てくるそうで、天武天皇の時代には、皇子や諸王の服の色としても使われたそうです。
参考文献:国史大辞典(ジャパンナレッジ版)、日本国語大辞典(ジャパンナレッジ版)
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