今年もいよいよ鹿背山城跡整備の季節がやってきました。
散策に訪れる方に鹿背山城を存分に楽しんでいただける様、よりよい整備をしなくてはいけません。
そんなわけで、11月から始まる整備活動を前に、10月最後の日曜日にちょっと鹿背山城跡の現況を確認してきました。
大手周辺はあまり竹が増えていませんでした。6月に行なった筍蹴りの効果でしょう。
毎年のことですが、主郭の東半分は草に覆われています。東端の櫓台に近寄ることが困難です。
申し訳ありません。11月中にはスッキリと除草できる予定です。
『曲輪Ⅰ-6』では立て札が破損していました。支柱に縦の裂け目が入っていました。仮に復旧しておきましたが、支柱を取り替えるか、ワイヤーなどで補強する必要がありそうです。また、他の支柱も一通り点検したほうが良さそうです。
それから、この『曲輪Ⅰ-6』から北へ尾根筋を進んで城域外へさまよい出てしまったという話しを何度か聞いたことがあります。何かしらの表示をした方が良いのかも知れません。
『曲輪Ⅰ-1(主郭)』、『曲輪Ⅱ-1』、『曲輪Ⅲ-1』の三つのピークよりも北側の谷筋は全体的に整備が行き届いていません。写真の竪土塁や竪堀周辺などは見所の一つだと思うので、出来ればきれいにして、散策できるようにしたいものです。
主郭西側の切岸直下の一帯です。ここも毎年こうなります。除草しないことには近づけそうにありません。この辺りで私は何度かスズメバチを見かけていますし、この日も見ました。これを読んで下さった方は、少なくとも除草が終わるまでは近づかないで下さい。ここも11月中には除草を終える予定です。
一人で簡単に排除できる竹や木は取り除きながら歩きましたが、一人で無理なものはそのままにしてあります。初回の整備時に全域で散策ルート上の障害物を取り除く予定です。
『曲輪Ⅰ-11および12』『曲輪Ⅱ-4、10および11』『曲輪Ⅲ-5』など、全体が薮化しつつある曲輪が何箇所かあります。
『曲輪Ⅰ-3』だったか『曲輪Ⅱ-3』だったか分からなくなってしまいましたが、写真のように空が見えている場所でも、竹が根を張っているためなのか、日当たりが限られているためなのか、ほとんど下草が生えてこず、また、竹は初夏の筍蹴りで適度に制限されているため、ほとんど秋の手入れが必要の無い場所もあります。なるべくこういう場所を増やすして効率のよい整備が出来るようにする方法も考えていかなくてはいけません。
以上、特に気になった箇所を簡単に報告しました。この記事の内容がどの程度反映されるかは分かりませんし、天気が心配でもあるのですが、11月15日(日)に今年最初の整備活動を行う予定です。また、月末の29日(日)には『鹿背山城なんでも知ろう連続講座②』として整備活動の体験会を企画しており、申込を受け付けていますので、是非ご参加下さい。
Comments